目次 【はじめに】 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】 【7】 【8】(このページ) 【9】 【まとめ・参考文献】
ホームページ開設の手引き

 8.ウェブサーバーの場所を決める ─ 社内設置かレンタルか

 コンピュータや情報処理に関わる企業では、社内に情報処理の専門家がいます。したがって、ウェブサーバーを社内に設置し、自社ウェブサイトを構築することは比較的容易にできます。また、パソコン・マニアが自力でサイトを構築する例もふえています。

 社内に情報処理の専門家やマニアがいない場合には、どこかのサーバーを間借り、すなわちレンタルすることになります。レンタル・サーバーといっても、最近は本格的なものが多くなり、サービスも多様です。ホームページの制作から更新やサイト管理、さらにはメールボックスまで含めて、トータルなサービスを提供している業者も見られるようになりました。

 会社のホームページの場合、ホームページ閲覧に時間のかかるサーバーは、あまり好ましくありません。それで、ウェブサーバーへのアクセスおよびホームページ閲覧が円滑なプロバイダを選択するとよいでしょう。あるいは、自社サイト構築用に専用サーバー(レンタル・サーバー)を提供しているプロバイダでもよいと思います。

 以前はテレホーダイ時間(夜11時から翌朝8時まで)にインターネット利用者のトラフィックが集中し、ホームページ閲覧に支障をきたすことがしばしばありました。

 しかし、FTTH(光ファイバー)やADSLやCATVなど、ブロードバンドによるインターネット常時接続の普及に伴い、テレホーダイ時間に集中していたトラフィックは緩和されてきました。

 一方、無料プロバイダや無料ホームページなどの無料サービスも次々と登場しています。筆者もいくつか利用させてもらっていますが、利用法はいろいろです。

 無料ホームページの場合、広告料収入に依存する例が多いため、提供業者が指定した広告がホームページ中につねに掲載されるのが普通です。ビジネスで利用する場合は、それらの広告により問題が生じないかどうかチェックが必要です。
 また、無料サービスの場合は、有料サービスと比べ、念入りかつきめ細かなユーザ・サポートはあまり期待できないと考えた方がよいでしょう。

 SOHOあるいは個人企業であれば、経費節約のため無料サービスを利用するのも一つの手段かもしれません。ただし、商用利用に制限を設けているところもあるので、FAQやヘルプデスクなどを通じ、サービス内容をあらかじめ確認しておくとよいです。

 一般に、会社・企業が利用する場合は、基本的に有料サービスを選択する方がよいと思われます。有料サービスの場合は、それ相応のユーザ・サポートが期待でき、ウェブサイトの維持管理がより綿密にできることが予想されるからです。

 なお、会社の営業体制、取り扱い製品・サービスがすでに整っている場合は、新規にドメインネームを申請・取得して、独自ドメインのホームページをもつのも一案です。


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