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ホームページ開設の手引き

 2.ホームページの目的をはっきりさせる

 ホームページは特定の人にしか作れないものでなく、誰でも準備さえきちんとすれば、比較的容易に作成できます。しかしその目的が明確でないと、たとえ作成しても利用価値はあまり生じませんし、また、ホームページへのアクセス数がふえない原因にもなりがちです。これは、会社のホームページの場合でも個人のホームページの場合でも一般に言えることです。

 そこで、ホームページを開設する目的は何か、はっきりさせましょう。

 会社の経営トップのホームページに対する方針・意図が、ウェブサイト構築全般に影響を与えますので、まず経営トップがホームページ開設の方針・意図を明確にし、社員に徹底することが望ましいといえます。この経営トップの方針の明確化と社員への徹底は、ホームページ制作に限らず、どのような事業にも当てはまると思われます。

 一方、ホームページはインターネット上で公開されることになりますが、インターネットのメディアとしての性格をよく知る必要があります。

 インターネットの普遍性・公然性から、いったんホームページを公開すれば、あらゆる国、あらゆる職業、あらゆる年齢、あらゆる階層の不特定多数の人々が、いつでもそこにアクセスし、閲覧する可能性があります。

 したがって、会社の信用や信頼性を維持するという点からも、会社全体として納得の行く運営方針でホームページを制作することが大切です。このことは、ホームページのアクセス数の多少にかかわらず、肝に銘じておく必要があります。

 さて、ホームページの目的として、次のものがあげられます。

・会社案内の掲示 (会社の理念、沿革、構成、業務内容、取扱商品、求人情報、連絡先など)
・広報宣伝手段として利用 (IR活動も含まれます)
・マーケティング手段として利用 (たとえばアンケート)
・販売手段として利用 (ECすなわち電子商取引、オンライン通信販売も含まれます)
・購買・調達手段として利用
・顧客サービス、顧客サポート、ダウンロードサービスに利用
・社内で活用
・その他

 このうちホームページを社内で活用する場合には、社内イントラネットと社外インターネット間の接続、ファイヤーウォール構築、包括的なウイルス・セキュリティ対策などが課題となります。

 インターネットが日本で急速に普及するきざしがみえた1996年前後は、会社案内程度のホームページが多く見られました。
 昨今はインターネット利用者層の全面的な拡大につれ、広報宣伝や販売手段として、積極的にホームページを活用する例が多くみられます。通信販売サイトも随所に見られますし、ホームページを利用した顧客サービスやサポートも普通に行われるようになりました。

 ホームページの目的が明確になったら、それにふさわしいコンテンツを決めていきます。また、ホームページの目的が何であれ、つねに最新の情報を提供することを心がけましょう。


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