目次 【はじめに】 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】 【7】(このページ) 【8】 【9】 【まとめ・参考文献】
ホームページ開設の手引き

 7.ホームページを作成できる環境を整える

 さて、ホームページ開設プロジェクトの進行に合わせ、社内でホームページを作成できる環境を徐々に整えていきます。社内にホームページ作成の経験者がいればHPチームに参加してもらい、とりあえず、社内でホームページ制作が可能かどうか試してみるとよいでしょう。

 ホームページ制作で必要な人材は、

・ホームページ制作ソフトを扱いなれた人 (HTML言語のタグの基本知識があればなおよい)
・画像処理ソフトを扱うことのできる人
・イラストの上手な人 (画像処理ソフトでイラストを描くことができればなおよい)
・デジカメやスキャナなど、周辺機器の扱いに慣れた人
・編集経験のある人
・その他

 社内でここに挙げた人材をすべて揃えることはむずかしいかもしれません。それが、ホームページ制作が商売として成り立つ要因の一つとなっています。通常は、一人が何役もこなすことになりますので、ホームページ制作は、時間的に余裕のあるスケジュールを立てる必要があります。

 一方、ホームページ制作を外注した場合でも、ウェブサイトを立ち上げてから数カ月すると、ホームページがどんなものか事情がわかってきます。この段階で、HPチームを中心に、社内で制作する環境を徐々に整えていくことを検討してもよいでしょう。

 筆者の経験では、ホームページ作りは上には上があり、いくら時間をかけても、まだまだ物足りない感じがします。したがって「どのあたりで妥協するか」という、ウェブマスターの判断がキーポイントといえます。

 なおホームページ制作に使用するソフトは、数多くの種類が販売されています。筆者はおもに、ホームページ制作にはホームページ・ビルダーと WZ EDITOR を、また画像処理(レタッチ)には Paint Shop Pro を利用しています。

 ホームページ制作用にそのほかFrontPageはじめ多くのソフトが市販されています。Adobe Photoshop は画像処理ソフトとして定評があります。また画像およびサウンド・音声を扱うソフトとしては、Macromedia Flash などが知られています。動きやサウンド・音声のあるFlash画像を取り入れたウェブサイトも増えています。

 パソコンショップなどへ出向くと、多種類のソフトが店頭に並んでいますが、購入にあたっては、どのソフトがよいかということより、自分の日常業務に照らしてどこまで使いこなせるか、ということを念頭におくとよいでしょう。

 一般に高価なソフトになればなるほど、機能が豊富になりますが、そのソフトに含まれる機能をすべて使いこなすのは容易でありません。最近は、多様な機能を備えたパッケージタイプのソフトがふえていますが、日常的に頻繁に使用する機能はそのうちの一部分であり、使われない機能もあります。したがって、自分でどこまで操作できるか、もしくはどこまで使いこなしたいか、そのあたりに着目して、ソフトを選択するのが望ましいと思われます。

 知人やショップや業界の評判、あるいはパソコン雑誌やメールマガジンなどのソフト評価をあれこれ参考に、ソフトの選択をしましょう。

 ところで、ソフトといっても、値段のばらつきが大きいです。高価なソフトを購入する場合には、そのソフトに含まれる機能をできるだけ多く使いこなすにはどうすればよいか、工夫したいものです。その逆に安価なソフトの場合、機能が不足して使いにくいことが時々ありますので、どれだけの機能が網羅されているかあらかじめチェックしておきます。

 いずれにしても、会社で使用する場合も個人で使用する場合も、採算性を考えて、無駄な投資にならないように、ソフトの有効利用を心がけたいものです。


前頁 【6】     次頁 【8】




Version 2.0 2003/05/20
Copyright (c) Koichi Horiba, 2003